京都国際マンガミュージアム特別展
「ガイナックス流アニメ作法」~人の群れがアニメを創る!~
この度,京都国際マンガミュージアム及びKYOTO CMEX(京都シ―メックス)実行委員会では,秋の特別展として,「ガイナックス流アニメ作法 ~人の群れがアニメを創る!~」を下記のとおり開催します。
「オネアミスの翼」「トップをねらえ!」「ふしぎの海のナディア」「新世紀エヴァンゲリオン」「フリクリ」「天元突破グレンラガン」等,数々の名作を生み出してきた株式会社ガイナックスが,30年間に渡り築き上げてきたコンテンツビジネスのスキームを公開する特別展です。
なお,本展は,マンガ・アニメ,映画・映像のコンテンツイベント「KYOTO CMEX 2012」のメイン催事のひとつです。是非,マンガミュージアムでアニメ制作の現場を体感してください。
開催期間 平成24年9月22日(土曜日・祝日)~12月24日(月曜日・祝日)
午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
※ 休館日:毎週水曜日(休祝日の場合翌日),10月7日(日曜日)
会場 京都国際マンガミュージアム2階
・ 第1会場:ギャラリー1・2・3
・ 第2会場:ギャラリー4
展示内容
現代のアニメビジネスの潮流を生み出したと言っても過言ではないガイナックスが魅せるアニメ制作のダイナミズム(企画が生まれる瞬間や,壮絶な制作の現場,そして,発表から巨大マーケットへ変貌を遂げるまでのコンテンツの成長過程)を実際の資料とデータで余す所なく展示します。
ビジネス書や教科書には決して描かれることのないリアルなアニメの現場を再現します。また,会場各所の等身大フィギュ アも見所です。
【会場のゾーニング】
基本的に,ひとつの作品が制作されていくプロセス順に展示演出します。人と技と作品を支えるマネジメント力を感じて頂きながら,雑多で「温故知新」な,部屋の中に,どことなく懐かしい空間構成を創出します。
<第1会場>ギャラリー1・2
ガイナックスのアニメ制作の企画・製作委員会・シナリオ打合せ・キャラデザイン・作画・撮影アフレコなどの一連作業を,ガイナックスが実際使用する机や原稿・資料と作業する人物の役割ごとに書割りで再現。そのリアルなアニメ制作現場を実感いただきます。
<第1会場>ギャラリー3
ガイナックスから生まれた作品を集めた垂涎の「ファンの部屋」をイメージしています。過去の作品の原画・DVD・雑誌やレアもの資料,グッズなどがずらりと並んだ憧れの楽しいスペースです。
<第2会場>ギャラリー4(無料ゾーン)
数あるガイナックス作品の中からセレクションされた映像作品をお楽しみ頂ける部屋となります。また,開発商品の展示・販売も同会場内にて予定。
料金
特別展観覧料200円が必要
※ ミュージアム入場料(大人800円, 中高生300円, 小学生100円)は別途必要です。
無料
※ ミュージアム入場料(大人800円, 中高生300円, 小学生100円)は別途必要です。
※ 平成24年11月2日(金曜日)は「関西文化の日」につき,特別展観覧料を除くミュージアム入場料が無料となります。
主催 京都国際マンガミュージアム,KYOTO CMEX実行委員会,
株式会社ガイナックス
関連イベント
(1) オープニングイベント
トークセッション「~ガイナックス流アニメ作法を語る~」
日時 平成24年9月22日(土曜日・祝日)
第1部:午後1時~午後2時 (対談)
第2部:午後2時30分~午後5時30分 (トークショー,作品上映会)
会場 京都国際マンガミュージアム1階 多目的映像ホール
料金 無 料
※ ミュージアム入場料(大人800円, 中高生300円, 小学生100円)は別途必要です。
出演 第1部 赤井孝美(ガイナックスプロデューサー)
養老孟司(京都国際マンガミュージアム館長)
第2部 山賀博之(ガイナックス代表取締役)
武田康廣(ガイナックス取締役)
アサオ ヨシノリ(ガイナックスプロデューサー)他
内容 第1部 ガイナックスプロデューサー赤井孝美と当館館長養老孟司の対談
第2部 30年間におよぶ話題作を発表し続けた,日本アニメ界の重鎮達が,
制作者としての苦悩・クリエイターとしての関わりなどを語る,まさに
本音トークセッション。「オネアミスの翼」の特別上映会も予定
参加方法 事前申込み不要(先着200名)
※ 当日午前10時から京都国際マンガミュージアム館内にて整理券を配布
(2)~まるごと「グレンラガン」デー~
日時 平成24年9月23日(日曜日) 午前11時~午後6時(予定)
会場 京都国際マンガミュージアム1階 多目的映像ホール
料金 無 料
※ ミュージアム入場料(大人800円, 中高生300円, 小学生100円)は別途必要です。
内容
「天元突破グレンラガン」放送5周年記念としての秘蔵ドキュメンタリーや,劇場公開された作品の上映ほか,特別ゲストによるトークイベントも交え,グレンラガンをたっぷりお楽しみいただける一日です。
参加方法 事前申込み不要(先着200名)
※ 当日午前10時から京都国際マンガミュージアム館内にて整理券を配布
* そのほか,関連ワークショップも開催を予定しています。
参考
(1) ガイナックスについて
1981年「日本SF大会」を大阪で開催した学生集団が,ガイナックスの源流である。
現取締役の武田康廣が実行委員長を務め,山賀博之,庵野秀明,赤井孝美という今や時代の旗手ともいうべきクリエイター達が集い,ゼロから作り上げたオープニングアニメーションは,そのクオリティの高さから伝説となり,その後もアマチュア映像制作集団として特撮などの実写作品にも挑戦。試行錯誤しながらガイナックス独自の「個性」を築いてゆく。
初商業作品となった劇場用長編映画「王立宇宙軍」の制作時に,「ガイナックス」を設立。本作では山賀監督の元,音楽に坂本龍一,キャラクターデザイン貞本義行など精鋭スタッフが集い,お子様向けアニメーションの業界を一新。続く庵野監督オリジナルビデオアニメ「トップをねらえ!」やTVアニメシリーズ「ふしぎの海のナディア」でも多くのファンを魅了,代表作「新世紀エヴァンゲリオン」は,20世紀最大の文化的社会現象ともいえるブームにまで発展した。
現在も,アニメーションを主体とした映像の企画・制作事業,デジタルメディアを網羅したソフト開発販売からイベント企画,実写作品などの新事業まで積極的に取り組んでいる。そこには脈々と,会社のために作品を作るのではなく,作品のために何をすればいいかを考え,自分で道を切り拓いていく,力強いガイナックス魂が受け継がれてている。
(2)KYOTO CMEX (京都シーメックス)
産学公が連携して映画・映像,ゲーム,マンガ・アニメ等のコンテンツをクロスメディア展開して京都が持つコンテンツの魅力と可能性を国内外へ発信し,コンテンツ産業の振興とこれらを支える人材育成を図るイベントを実施
なお,本事業は,今年度,初開催の西日本最大規模のマンガ・アニメ総合見本市「京都国際マンガ・アニメフェア」の連動事業としても位置付けられている。